みなさんこんにちは、てくおです(^^)
地震が発生したら、即座にテレビなどで地震速報が入りますよね。
そして震度とか震源の深さの情報だけではなく、津波が来るかどうかまでも同時に知らせてくれますよね。
「この地震による津波の心配はありません」
というあの、心休まるテロップです。
当たり前にこの情報を享受していますが、「なんですぐに分かるんだろう?」と思ったことはないですか?(^^)

と勝手に思っていましたが、こちらをご覧ください。
日本周辺では、大きな地震が沿岸近くで発生することもあります。 その場合、津波は地震発生後直ちに日本沿岸に来襲しますので、最新のコンピューターを用いたとしても、 地震が発生してから計算を開始したのでは、津波が到達するまでに津波警報を発表することはできません。
気象庁HPより引用
違うようです(;ω;)
じゃあどうやってるの?という話ですが、
あらかじめ、津波を発生させる可能性のある断層を設定して津波の数値シミュレーションを行い、その結果を津波予報データベースとして蓄積しておきます。
気象庁HPより引用
とのことでした。
つまり、事前にあらゆるパターンで試算しているから、瞬時に伝えることができるんです!
津波を予測するには、まず地震の位置と規模を求めることから始まります。
例えば実際に地震が発生して、「〇〇沖でマグニチュード6」という具合に地震の位置と規模を特定したら、津波予報データベースから同じ状況で計算していた結果を検索することで、津波が来るかどうか、さらに到達時間まで伝えることができるわけです。
ありがたいことですm(__)m

しかし波の高さについては、計算結果をそのまま使うことができません。
再び気象庁のHPを引用させてもらいました。
津波警報の基準となる、沿岸で予想される津波の高さは、シミュレーションで計算された沿岸における高さをそのまま使っているわけではありません。それは、計算格子の大きさを一定にしているため、海岸近くの水深が浅く地形も複雑になってくる場所では、津波の再現精度が落ちてくると考えられるためです。

これを解決するには、沿岸近くで計算格子を細かくするなど非常に詳細な計算を行う方法がありますが、全国の計算を行うには膨大な時間がかかり、現実的ではありません。

そこで、誤差がまださほど含まれない沖合いでの津波の高さから、 「グリーンの法則」を用いて、海岸での高さを推定しています。

グリーンの法則とは、「 水深が浅くなると津波の高さは高くなる」という法則で、計算式で表すことができます。
津波の高さは、シミュレーション結果を参考に、計算式によって割り出しているんですね!
確かに津波の高さのテロップは、少し時間をおいて表示されているような気がします(° °)
地震・津波の情報は、膨大なシミュレーションによって実現できていることが分かりました。
関係者の方々には本当に頭が下がります。迅速で正確な速報、ありがとうございます。
というわけで、今回はこれで失礼いたします。
お読みいただきありがとうございましたm(__)m